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分数になぜつまづくのか? 原因2〜分数の数字マジック〜

前回に続き、分数でなぜつまづくのか?を私になりに分析したことを

書こうと思います。

専門学者ではありませんのでご了承ください。

分数につまづくのは分数の数字にあるのではないかと

私は思いました。

例えばこの帯分数

1と3ぶんの2と読みます。

1の部分が2になると

2と3分の2 となります。

この1や2の部分、分数にくっついている数字は

増えると数字が大きくなるといっていい

4と5ぶんの2

9と7ぶんの5

という場合は

このくっついている数字を見て大きい方が

その分数は大きい。

だから悩まない。

しかし、分数の線より下の部分、「分母(ぶんぼ)」というのだ

この数字はちがう。

線より上の部分の数字を「分子」というのだが

その数字が同じだった場合は

7分の1と

16分の1ならば

なんと7分の1の方が数字は大きいのだ。

7と16なのに、普通なら小さい7の方が大きい?

混乱して当たり前だと思う。

他にも混乱することがある。

分母が同じで分子の数を比べる場合

8分(分母)の5(分子)

8分(分母)の7(分子)

分母が一緒ならば分子の数字が大きい8分の7の方が数字は大きい。

分母のときは大きい方が小さくて

分子は大きいときがそのまま大きい?

こんがらがって当然だと思う(笑)

ただこれだけ覚えていたらいいわけではなくて

15分(分母)の11(分子)

17分(分母)の23(分子)

となった時に

分母の数字は大きい方がその数字は小さくなるから

17と15だと17の方が大きい。

だから15分の11の方が数字としては大きいんだな

と理解ことを使おうと思ったのに

なぜか

15分(分母)の11(分子)

17分(分母)の23(分子)

だと

17分の23のほうが数字は大きい。

もうパニックでもいいと思う(笑)

このパニックを少しでも解決する方法を

文章でどこまで伝わるかは不安だが、書いてみたい。

まず分母が大きいと数字が小さくなると

現象は、分数が割り算で出来ていることを伝えたら解決できるかなぁと

思っています。

1÷7=7ぶんの1

1÷9=9ぶんの1

1つのホールケーキを7人で分けるのと、9人でわけるのであれば

1人分が大きいのは7人の方だ。

だから分母が大きいと1つのものをわける人数が多くなると

1人分の数は少なるから数字は小さくなる

これで普通なら数字が大きい方が大きいけれど分数の分母だけは

数字が大きい方が小さいという疑問が少し解消されたらいいなぁと思う。

さきほどの

15分(分母)の11(分子)

17分(分母)の23(分子)

も分数を割り算であらわすと少し謎がとける。

11÷15=15分(分母)の11(分子)

23÷17=17分(分母)の23(分子)

電卓でいいので計算すると

分母の数字が大きい17分の23の方が大きくなる。

もう少しだけ分数に基づいて説明すると

分母の数字はその数字だけ「受け止めますよ」というメッセージだと思って

分母が17ならば、17まで数字を受け止める。

分母が15ならば、15まで数字を受け止める。

15分(分母)の11(分子)ならば分母が15で上が11だから

15が受け止めている。

しかし

17分(分母)の23(分子)は、分母が17なのに上が23。

17しか受け止められないのに、23が乗っている。

この場合、実は溢れているのだ。

溢れたものは最初にやった1と●ぶんの●

の「1」との部分になる

17分(分母)の23(分子)はいっぱいになった分は

そとへでる

それが「1」とになって

残った部分が23−17を引いて6として残る

つまり17分(分母)の23(分子)は

1と17ぶんの6に姿がかわる

15分(分母)の11(分子)は

「1と」には姿がかわらないから

「1と」がある17分(分母)の23(分子)の方が数字は大きくなる

これだけのことを分数の数字はみて判断しようと思うとちょっと

したパニックだと思う。

この数字を受け止めるお皿のような考えは、

帯分数に直すのがつまづく子どもたちに伝える

1つの手段になるのではないかと思います。

ただ、帯分数に直すには掛け算ができないといけないので

掛け算につまづいているならばそこに戻らないといけない。

 

とにかく分数は分母や分子の数字を1つずつ比べて

何度も比べて慣れて自分のものになったら

すぐにわかるようになると思う。

それまではゆっくりゆっくりでいいので比べてほしい。

分数に登場する数字たちの大小は、

こどもたちにとって大変だと思うので

ゆっくりゆっくり・・・

つまづかずに頭に入ったのであればそれは素晴らしいことだ。

つまづくってことは

なんで、数字が大きい方が小さいの?
なんで、ここに1とっていう数字が飛び出ているの?

と疑問に思うこどもの着眼点もまた素晴らしいことだと思う。